血糖値をコントロールしなければならない人にとって、測定器を利用した自己測定には様々なメリットがあります。
インスリンを使った治療を施している人はもちろん、食事療法程度という人であっても、状態を悪化させないために、もしくは治療効果が目に見えない人の原因究明のための手段としてとても有効的です。
血糖値測定器を利用するメリットとして、糖尿病を治療しているという強い意識で居られるという点があります。
毎日継続して自分の値を管理することで、自分の状態を把握し、悪化させない、生活習慣の改善を意識的に行うことができます。
それは、食事内容の不適切を指摘したり、食事量の加減を調節したりということに繋がるのです。
そればかりでなく、血糖値のコントロールが適切に行われている状態であれば、インスリンなどの薬量も適切に行うことができます。
糖尿病治療で怖いのが、低血糖状態を招くことです。
薬の量が適切でなかったり、血糖値コントロールが上手くできていないと、低血糖状態に陥ることがあります。
生活シーンによっては、低血糖状態で意識を失ってしまうことは、命を失うことにもなりかねません。
血糖値測定器で自己測定を行っていれば、低血糖状態を招く不安からも解消されます。
このように、自分の血糖値を知り管理するということは、治療に対する励みにもなり、自分を守るための手段でも有り得るのです。
測定器を利用する費用や痛みは伴いますが、それ以上の効果が見られるのは確かです。
血糖値測定器で自己測定を続けていると、自分のコントロール状況を把握することができます。
血糖値が高く出たらその要因を追求して改善に役立たせましょう。
ただし、血糖値は状況、環境、体調などにより変化し続けていることも頭に入れておかなければなりません。
血糖値測定器で体の異常を知るには、血糖値の異常状態を見極めることも必要ですので、その判断材料を把握しておきましょう。
まず、血糖値は、就寝中は低く、起きる時間が近づくにつれ高くなり始めます。
そのため、就寝前の測定値より、起床後の値が高くなっているのは当然のことです。
食事に関して言えば、食事の前よりも後の方が血糖値が高くなるのは当然のことです。
しかし、インスリン療法をしている人に限ってはこの定義が当てはまらない場合があります。
それは、超即効型のインスリンを使用している人に起こりがちですが、食べ物の吸収よりも早くインスリンの効果が出てしまう場合です。
血糖値を左右さる要因として、運動があります。
適度な運動はもちろん血糖値を下げる効果があるのですが、体調が思わしくない状況での運動や、過度の運動は逆に血糖値を上げてしまうことがあります。
運動したのに血糖値が上がってしまっている場合には、無理をしすぎないことと、運動量を見直す必要があります。
それ以外にも、ストレスによっても血糖値は左右されます。
極度の緊張状態やストレスを溜め込んでしまうと、血糖値は上がります。
そのような状況での測定と、それが解消された状況での測定では差が生じて当然です。
血糖値測定器での結果がこのような場合に当てはまらないのに、異常な数値が出た場合は、主治医に相談して治療法を検討する必要がありそうです。
posted by うさきち at 11:02
|
TrackBack(0)
|
購入前のチェックポイント
|
|